◆米大リーグ ナショナルズ―ドジャース(8日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)
開幕から12試合連続出塁中のドジャース・大谷翔平投手(30)が8日(日本時間9日)、敵地・ナショナルズ戦に「1番・DH」で先発出場し、1―8の7回1死一塁の第4打席は左飛に倒れた。直前には、9番・バーンズの投飛を相手の救援右腕リバルタが落球。一塁走者のパヘスが飛び出し、ゲッツーが完成したかに見えたが、審判団が「故意落球」との判定で1死一塁で再開へ。これにはナショナルズ・マルティネス監督が激高し、ファンからも大ブーイングが起こるなど、球場が騒然となり、異様な雰囲気に包まれた。
相手先発右腕で今季デビューしたB・ロード投手(25)とは初対戦。初回の第1打席はカウント3―2から内角への95・4マイル(約153・5キロ)の直球に空振り三振。0―5の3回の第2打席も続けて空振り三振に倒れた。1―8で回ってきた5回1死の第3打席は3番手右腕・リバルタの前に二ゴロに打ち取られた。
大谷は、前日のナショナルズ戦では、2点を追う3回2死一塁から右翼へ4戦ぶり4号。エンゼルス時代の19年6月13日(同14日)の敵地・レイズ戦以来、6年ぶり自身2度目のサイクル安打達成に王手をかけ、達成はならなかったが、4打数3安打1本塁打、2打点の活躍を見せた。
前日の試合前。ド軍は前年ワールドシリーズ(WS)王者の慣例として、ホワイトハウスを表敬訪問。大谷もトランプ米大統領と初対面した。トランプ大統領は壇上で大谷の名前を呼ぶと、ガッチリ握手。トランプ大統領からは「彼(大谷)はまるで映画スターのようだね。未来は明るい」と言われ、笑顔を見せた大谷は試合後、「僕は日本から来てここでプレーさせてもらってるわけなので、本当に一日一日、この国に感謝してますし、その国のトップの方に会えたことが光栄。印象は思っていたよりもかなり背が高かった。そこが一番ですね」と話していた。
チームは今季は本拠地をロサンゼルスに移転した1958年以降では最多となる開幕8連勝でスタートを切るなど、上々の滑り出しを見せていたが、4~6日(日本時間5~7日)の敵地フィリーズとの3連戦で今季初のカード負け越しとなっていた。