二刀流復活に向けて活躍を続けるドジャース・大谷翔平(30)。6月11日(現地時間、以下同)、チームはサンディエゴでの遠征を終え、13日からは本拠地・ロサンゼルスでの試合に臨む。しかし、大谷ら選手がまもなく帰るLAはいま、かつてない治安の悪化を招いている。国際ジャーナリストが語る。
「現在LAでは、ドナルド・トランプ大統領(78)が進める厳しい移民政策に対する抗議デモが続いており、一部では治安当局と暴徒化するデモ隊が激しく衝突しています。
ロサンゼルス中心部でも、暴徒による略奪や破壊、落書き行為が相次いでいます。トランプ氏は社会不安に対応するとして、カリフォルニア州に州兵2000人を派遣し、さらに対立が深まっている。道がデモ隊により封鎖されるなど、出歩くのはとても危険です。
6月10日には、リトルトーキョーを含むダウンタウンの約2.6平方キロメートルのエリアで、治安悪化による夜間外出禁止令が発令されました。これは、ドジャースタジアムに隣接する、極めて近いエリアです」
ダウンタウンにそびえる巨大な大谷の壁画が日本のファンの間では有名だが、まさにそのエリアで暴徒たちによる略奪行為が起こっているのだ。SNS上でも、壁画前でデモカードを掲げる抗議者の姿が投稿されるなどしている。
「ドジャースタジアム周辺の道路もデモ隊によって封鎖されるなどしています。このまま週末、無事ゲームが開催されるのか、かなり微妙なところです。6月15日は『父の日』ということもあり、父になったばかりの大谷の姿を楽しみにしているファンも多かったのですが……」(同前)
大谷・真美子さんの危険につながる「デマ投稿」が拡散
大谷もなるべく野球に集中したいところだろうが、本人や妻の真美子さん(28)には心配事が多い。このところ、大谷に関する“デマ投稿”がX(旧Twitter)上で広まりつつあるのだ。前出のジャーナリストが続ける。
「悪質なアカウントにより、“大谷が移民デモを糾弾するような内容の発言をした”などと発信された。ソースのない明らかなデマとはいえ10万の『いいね』がつき、インプレッション数も650万を超えています。
Xユーザーからは、『(デマを信じた暴徒から)大谷選手本人やご家族に危害を加えられる可能性がある』といった声も上がっています。大谷選手は米経済誌・フォーブスが発表した『世界のアスリート収入ランキング』で9位に入るほどの有名人ですし、シーズン開幕後にはトランプ大統領と面会したこともニュースになりました。こうしたことさえ悪く捉えられる可能性もありますし、大谷選手やその家族を狙おうという暴徒が出てきてもおかしくありません」
真美子さんが通っていた「定期検診」
大谷の住居はドジャースタジアムから離れたロサンゼルス郊外とみられているが、やはり子どもが生まれたばかりとあって、夫婦ともども不安は尽きないだろう。
「6月14日には、トランプ大統領によるワシントンでの軍事パレードに合わせ、昼間から全米各地で大規模なデモが計画されているそうです。誰しも不測の事態に巻き込まれないよう警戒する必要がありますが、特に真美子さんは『大谷の妻』として知られる女性ですし、外に出るのは危険でしょう。
買い物にすら安易に行けないこの状況で、特に心配なのが母子の健康です。真美子さんは出産後、母子で定期的に病院に通い検診を受けていました。デモは長期化する可能性があり、病院に行くことすらリスクが伴うとなると、我が子の健康面にもナーバスになりそうです」(同前)
先月の「母の日」には、赤ちゃんと夫婦の手を写した家族スリーショットをInstagramにアップしていた大谷。「父の日」も安全に迎えられたらよかったのだが……現状、週末の試合が開催されるのかどうかも不透明だ。