「流石にうんざり」大谷翔平の凱旋弾に議論百出! ビデオ検証後の本塁打判定に米メディアが猛反発「明らかなファンの妨害」

3月19日に東京ドームで行われたドジャースとカブスのMLB開幕シリーズ第2戦。その5回に球場全体が一時騒然となる事態が起きた。

【動画】ファンの妨害か否か…ビデオ判定導入で議論が飛び交った大谷翔平が今季1号

くしくも渦中の存在となったのは、今興行で最大級の注目を集めていたドジャースの大谷翔平だった。5回一死無塁の局面で、この日3度目となる打席に立っていた背番号17は、カブスの2番手ネイト・ピアソンと対峙。カウント2-2からの5球目、真ん中低めへの99.1マイル(約159.1キロ)の4シームを強振した。

ここでハプニングは起きる。美しい放物線を描いた打球は、フェンス際の際どい所でファンに当たってグラウンドへ戻ってきたのだ。この時点で塁審は「本塁打」と判定。これに動いたカブスのクレイグ・カウンセル監督の要求により、ビデオ検証が行われたが、あらためて本塁打と認められたのだ。

大谷がガッツポーズをし、球場も大盛り上がりとなった。ただ、リプレイ映像を見る限り、フェンス際でホームランボール欲しさに手を伸ばしてしまったファンに当たっているようにも見える。そのため、一部の米メディアやファンからは本塁打の正当性を疑問視する声が噴出した。

日夜、カブスのありとあらゆる情報を発信している専門サイト『Bleacher Nation』は公式Xで「カブスは、あからさまなファンの妨害によるホームランがあった試合で、3点差をつけられた」と糾弾。さらに「ファンの手は明らかに伸びていたし、あれがホームランではなかったことは極めて明らかだ。しかし、この件はオオタニのための袋小路だ。ドジャースとMLBは望むものを手に入れた」と皮肉交じりに断じた。

また、問題の場面を目にした米ファンの間でも議論が噴出。「全ての判定が不利になる」「これは流石にうんざりだ」「この球場のカメラはひどい」「文字通りファンの妨害だ」といった反発意見が相次いだ一方で「打球は明らかに黄色いラインを越えていたのに、ファンが跳ね返したんだ」「ファンは良くないが、ホームランなのは明らか」という指摘も目立った。

早々と飛び出した大谷の一発。東京を、いや列島を興奮させたアーチとなったが、米国では議論百出の事態となっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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